僕の彼女はレンタル彼女7

僕の彼女はレンタル彼女7

舞やレンタル彼女に関する情報を引き出す為に志保を利用しているという罪悪感に苛まれ、僕は悩んだ。

僕に好意を抱いている人に対して、僕はただ利用しているだけ。利用といういう言い方をすると悪く聞こえるので、手伝ってもらっているという言い方の方が良いということがわかった。

少し脱線して、人間社会について言及する。人は一人では生きていけない。人は支えあって生きている。という言い方はとてもよく聞こえる。

だが、現実は違う。人は誰かを利用して生きている。不快に思う方がいるかもしれないが、家族だってそうで、人間は誰かが誰かを利用して生きている。

レンタル彼女だってそうである。お金を支払って、相手とデートをする。お金をもらって、デートをする。お互いメリットがあるからそういったサービスが生まれる。

そんなことはないと考える人は幻想の中で生きていれば良い。それが幸せなのであるから。

そんなことを考えながら、僕は志保を利用していることを正当化しようとした。レンタル彼女だって誰かを利用している。だから、僕が誰かを利用しようが同じことではないか。

僕は寂しい人間だった。大手のレンタル彼女のお店で働いている舞。一方僕は小さなホストクラブで働いている。彼女と釣り合うためには、ナンバーになる必要がある。そうなってはじめて、堂々と舞と一緒に肩を並べて歩くことができるかもしれない。

ナンバーに入ったら、レンタル彼女を利用して、舞を指名しよう。そう思って僕はホストという仕事にのめり込んでいったのである。

ナンバーに入るためにはまずは売上をあげなければならない。売上をあげるためには。指名をもらわないとならない。指名をもらうためにはたくさんのお客さんに会わないといけない。そうして僕は・・・