僕の彼女はレンタル彼女14

僕の彼女はレンタル彼女14

僕が偶然入ったBarのマスターは40代の落ち着いた感じで、僕の悩みを聞いてくれた。マスターはただただ話を聞いてくれた。レンタル彼女についても利用したことがあるそうだ。マスターは彼女をつくらない。理由は、責任という制限があるからである。自分のお店を出すということは、リスクを背負って出ることになって、自分が好きになる女性を巻き込みたくないという気持ちだそうだ。

確かに、自分のやりたいことがあって、それに付き合ってもらうのは申し訳ない気持ちになるかもしれない。また、やりたいことに制限がかかってしまうと、自分のやりたいことができなくなるから、結局、後悔することになる。

舞の場合、レンタル彼女をやりたいという気持ちが本当だとすると、僕がレンタル彼女の仕事についてあーだこーだ言うと良い気分はしないだろう。でも、レンタル彼女という職業がホストクラブに通うきっかけになったのであれば、あまりレンタル彼女の仕事をさせたくない。

ただ、今、舞にレンタル彼女の仕事をやめさせたところで、ホストの楽しみを知ってしまった舞に効果があるのだろうか?そもそもホストに通うことを否定している僕は正しいのか?

悩んだ結果、僕は一つの結論に至る。

舞のことが好きなら、話したうえで許そう。

こうして、僕は舞に正直に話すことにした。これでもし関係が崩れることになるのであれば、いずれにせよ、長続きはしないであろう。