僕の彼女はレンタル彼女12
僕の彼女はレンタル彼女12
僕がホストをしている理由は自分のコンプレックスを克服し、レンタル彼女の仕事をしている舞に釣り合う男になるためであった。
舞と付き合えた僕は、もう、舞と釣り合う男に近づけたのではないであろうか?と思い、ホストをやめることを僕は舞に相談することにした。内心僕がやめることで舞がレンタル彼女の仕事をやめることを期待していた。
僕「実はホストをやめようと思うんだけど、舞はどう思う?」
舞「え~やめちゃうの~。でも、ヒロ君が別の女の子と話している姿を想像するのは嫉妬しちゃうけど、余計に燃えるよね!私も頑張ろうって!」
僕「そか。でもね、ホストは舞に釣り合いたい一心ではじめたから、今となっては必要ないんだ。」
舞「そうなんだ。」
僕「舞はいつまでレンタル彼女を続ける予定なの?」
舞「学生の間だけだよ。」
僕「そか。俺も嫉妬してるからねー。今は良い気分なんだ。」
舞「普通は嫉妬するよね!ヒロ君はレンタル彼女の仕事やめてほしい?ヒロ君が言うなら・・・」
僕「いやいや、僕は好きなことをしている舞が一番好きなんだ」
舞「え~じゃあ好きなことをしていない私は嫌いなの?」
僕「そういう意味じゃないよー。何をしていても舞のことは好きだけど、生き生きしている姿を見ると、なんか、幸せな気分になるんだ。もちろん嫉妬はするけど。」
舞「・・・」
僕「えっーっと。何この沈黙(笑)」
舞「だって、ヒロ君草食系男子だと思ってたけど、ヒロ君からこんなに熱くストレートな言葉をかけてもらえるなんて思ってなかったから。ロールキャベツ男子だね!」
僕「そうかな・・・」
舞の気持ちを再確認して、ほっとした気持ちになった。僕は1か月後ホストをやめることになるのだが、このあと、僕は舞を歌舞伎町で見かけることとなる。それが、全ての地獄へのはじまりだったのだ。