僕の彼女はレンタル彼女10

僕の彼女はレンタル彼女10

なんて朝の空気がすがすがしく、気持ちの良い、希望に満ちた日光なんだろう。舞と付き合って1週間。僕の心は満ちていた。

いつも起きると、舞と付き合っているということが夢なのではないかと思ってしまう。人間は幸せな分だけ、不安も不思議なことに増えてしまいます。

僕は舞と釣り合っているのであろうか?レンタル彼女の仕事のお客さんとうまくやっているのであろうか?浮気はしていないだろうか?

考え出したらキリがない。僕の彼女はレンタル彼女であるから。

舞ももしかしたら、同じようなことを考えているのだろうか?

僕はそんなことを考えながら学校へ向かった。学校では舞はクラスの人気者。いろいろな男子から声を掛けられる。そのたびに僕は嫉妬する。

舞は僕を気遣ってなのか、僕に寄ってきて常に隣にいるようにしていた。その様子を見た男子からは「まじかよーヒロかぁ。最近あいつ変わったからなー」と皮肉にも捉えられるような内容。

確かに、僕はホストをやって変わった。だが、最近の成長する以前は全く適わないということをはっきり言われているようで、言っている人の品格を疑うものであった。

それは僕も認める事実かもしれないが、口に出して言うことは失礼である。

でも、もし、こいつらに舞がレンタル彼女の仕事をしていることがばれたら、舞とデートをされてしまう。そんな不安が僕にはあった。

レンタル彼女の仕事とはいえ、印象が良くない男に自分の彼女とデートをしている姿を想像するのは苦痛だった。

好きな分だけ、苦痛が僕を襲ったのであった。