僕の彼女はレンタル彼女9

僕の彼女はレンタル彼女はレンタル彼女9

その事件が発生した週末に僕は舞とはじめてカフェでゆっくりすることになった。

おいしいパンケーキを食べに行くという名目で。そのパンケーキのお店は舞がレンタル彼女の仕事でお客さんに連れて行ってもらった場所で、僕はお客さんと舞がこのお店に来ていた姿を想像してモヤモヤした。

モヤモヤするのはおかしいと頭ではわかってはいる。レンタル彼女の仕事はデートをすることであるから、デートをするのは当たり前だ。

僕「レンタル彼女の仕事は順調そうだね」

舞「いえいえ、ヒロ君ほどじゃないよ。」

僕「舞はどこで働いているの?サイトに載っている写真を見てみたい。」

僕は既に舞の載っているサイトを知っていたが、敢えて隠した。

舞「恥ずかしいよ笑」

舞のリアクションにきゅんとしながら、ホストで培ったコミュニケーション能力により会話がスムーズに進んでいく。

舞「ヒロ君って本当に変わったよね!?」

僕「どうかわったの?良くなった?」

舞「うん。良くなった!前のヒロ君も良かったけど。すごく話しやすくなったよー」

僕は嬉しかった。ただただ嬉しかった。

今日、僕はタイミングを見計らって舞に告白しようと心に決めた。

舞「でも、ホストっていろんな女の子と会うのがちょっとモヤモヤしちゃうかなーなんて笑」

僕は来たと思った、舞は僕に気があるに違いない。

僕「僕だって、モヤモヤするよ」

2人は赤面した。僕はここで舞に告白することになる。

僕「本当はカフェで言うのはなんだけど、前から舞は可愛くて、こんな普通の僕に声をかけてくれて、器用で、僕に成長の機会を与えてくれて、すごく好きでした。いや、今も好きです。舞が良かったなんだけど、付き合ってください!」

僕の心臓は張り裂けそうなくらいドキドキした。

舞「待って。すごく嬉しい。今のレンタル彼女の仕事を天職だと思っているから学生の間はこの仕事を続けていこうと思うの。それでもよかったらお願いします。」

 

今日は人生で最高の日になった。

僕「もちろん!!お互い頑張ろう!人生で一番うれしい瞬間だよ!レンタル彼女の仕事を頑張っている舞も好きだよ。」

 

こうして、僕の彼女はレンタル彼女が妄想から現実となった。

 

だが、後々、この選択が僕を苦しめることになろうとは、まだこのときは知らなかった。

 

 

 

この物語はフィクションです。