僕の彼女はレンタル彼女

僕の彼女はレンタル彼女

僕の名前は木下ひろゆき(仮名)は大学2年生。都内の普通のレベルの大学に通う普通の大学生。退屈な授業に真面目に出席し、まあまあな成績を取得する。こんな極極普通の生活をしている僕ではあるが、他の人とは少し変わった彼女がいる。彼女はレンタル彼女である。レンタル彼女と聞いて混乱してしまう方がいるかもしれない。

レンタル彼女とは彼女をレンタルできるサービスで、飲み屋などの夜のお店では得ることのできない新鮮さやときめきが得られるサービスです。時間分の料金さえ支払えば、素敵な彼女とデートをすることができるというものだからこれは利用するしかない。

僕の彼女はレンタル彼女であるが、僕が勝手にレンタル彼女に惚れてしまっていると思っているかもしれない。確かに、1年前までは2次元が僕の彼女だったので、知り合いに言うと嘘だと言われる。『木下くんに3次元の彼女ができるはずない、こいつ女の子とろくにしゃべれもしないんだぜ。』と侮辱され続けて生きてきた僕に3次元の彼女ができるはずがない。

そうだこれは夢だ。僕に彼女なんか・・・

目が覚めるとそこには、肌が白く素敵な笑顔の舞が話しかけてきた。

『ひーろくん(^^)/』と気さくに話しかけてくる女の子。僕はこのテンションについていくのにいっぱいいっぱいだ。

彼女『今日も一緒に帰ろー』

僕『・・・い、いいよ・・・』。

彼女はクラスで一番かわいい舞。なぜ僕なんかにこんな気さくに話してくるのだろう?僕はいつも疑問に思う。友達に相談すると、『お前が退屈な授業に出席して、真面目にノートをとってるからだろう?』。ってノート目的か。

舞のお願いは拒否することができない。彼女はとてもかわいいから、彼女と話せるだけで僕は幸せを感じていた。そんな彼女にも秘密があった。

ある日、渋谷を歩いていると、舞がおじさんと手を繋いで歩いているのを目撃した。僕は、相当ショックを受けたが、興味があったので尾行してみた。すると、おじさんが「また指名するね!」という声が聞こえた。(舞は何をやっているのだろう?)。そうこう考えているうちに、舞が僕に気付いた。というより、彼女は僕の存在に気付いていたらしい。

舞『ひろくん、尾行する趣味があったの?』

僕『い、いや、偶然渋谷歩いてたら、舞を見つけてそれで気になって・・・』

舞『みんなには内緒ね!私レンタル彼女っていうお仕事をしてるの。』

僕『レンタル・・・彼女・・・?』

舞『恋人派遣サービスだよー。寂しがり屋のおじさんとデートをするんだー。もちろん性的なサービスは無しで。見方変わった?』

僕『いや、そんなことないよ。舞は可愛いから、そういうのを武器に仕事するのは効率がいいし!普通は、悪く言う人が多いかもしれないけど。僕は良いと思う。普通じゃないくらいが人って良いと思うんだ。』

舞『可愛いだなんて。ひろくんからそんな言葉を言われると思ってもみなかった。』

2人は赤面した。僕は嫉妬というより、興味やなんでレンタル彼女の仕事をしているのか、レンタル彼女とは何か興味がわいた。もしかして、僕は普通の大学生といっても変わってるのかもしれない。そもそも普通すぎる人って存在しないんじゃないか?そう思うと少し安心した。

帰り道、夕日に照らされてキラキラしている彼女はなんだか、遠い存在に感じた。僕はコミュニケーションをとるのも下手だし、年上の人とあんなにスムーズに会話ができる舞が大人に感じた。彼女の彼氏になれたらいいなぁなんて思っても、バランスの取れないカップルになるのは嫌だった。どうしたら、彼女と釣り合えるようになるのであろうか?僕は必死に考えた。考えた結果・・・

 

この小説はフィクションです。