僕の彼女はレンタル彼女11

好きな分だけ不安も大きくなる。恋は一種の麻薬というか、依存性がある気がしてならない。僕は大人の恋愛について考えた。

大人は自立していて、自分のなすべきことを心得ている。ただ、暇な毎日を何も考えずに生きていくよりも、一定の目標をもってその目標を達成するために行動する方が人生が何倍も楽しさや希望に満ちていることを知っている。

恋愛に関してもそうだ。ただ、一緒にいたい。ただ、笑っている顔が見たい。ただ、一緒にいたら楽しい。そういうことだけで生きていくのももちろん良いとは思うけれど、結局は自立して、目標を持って生きた方が何倍も良い人生という気がする。

僕は暇すぎた。暇すぎて舞のことばかり考えていた。舞のことを考えるほど余裕がないくらい仕事や勉強に熱中できる環境をつくらないといけないと思った。

あくまで、舞はレンタル彼女を仕事としてメリハリをもって取り組んでいる。だから、僕も仕事としてホストの仕事をこなし、目標に向かって歩んでいきたい。

って僕の目標ってなんだ?

舞はレンタル彼女の仕事をして何を得たいんだ?お金?男?

僕は舞に釣り合う男になるためにと思っていたが、今付き合っていることを考えるともうやる理由はないのではないか?

今度舞に聞いてみよう。

恋って大変だ。僕はそう思った。